帯~バッグへ-Ⅰ
帯はとてもしっかりとした織物です。
ここで紹介しているものは全部【絹】ですが、いろんな素材や手法を取り入れて芸術品と言えるような物もあります。
帯と一口に言っても大変な技術と時間と織る人の思いが相まって出来上がっています。もう締める事がなくなったから捨ててしまうなんて、とんでもないことです。
リメイクしてバッグに作り替えれば、ずっと使い続けることが出来ます。
私の母は地味な着物でも帯一つで華やかな雰囲気が出ると、帯を選ぶ時はしっかりと吟味していました。帯は和装の中心にあったものです。
シックなものは落ち着いた感じに、金糸・銀糸を使ったものは格調高く豪華な感じに・・・それぞれに主張があります。その帯を使えば良いバッグができるに違いありません。
さび赤にシックな柄
さび赤に白い花が控えめに織り込まれています。こういう落ち着いた渋い赤味や緑は和のものが持つ独特の色です。上品でなおかつ高級感もあります。
白地に金糸
白地に金糸が織り込まれた、とても豪華で光沢のある帯地です。持ち手は合皮の紐と帯地の紐を組み合わせて“ねじり”を加え個性的な感じにしました。
黒地の豪華な袋帯
金糸・銀糸だけでなく、たくさんの糸を高度な技術で織り上げた高級感あふれる帯地です。黒の合皮を組み合わせたら引き締まった感じになりました。